「広告やSNSの成果が伸びない」と、個別の施策改善に限界を感じていませんか?
本記事では、利益体質へ変革するためのマーケティング全体設計の方法を、1枚の戦略マップに落とし込む5ステップで解説します。
利益体質への変革に全体設計が不可欠な理由
多くの企業が「広告の成果が落ちた」「SNSのフォロワーが増えない」といった個別の事象に目を奪われがちです。
しかし、本質的な問題は手段(戦術)ではなく、それらを統合する設計図(戦略)の不在にあります。
特に売上1〜10億規模の成長企業において、部分最適の積み上げだけで次のステージへ進むことは困難です。
なぜなら、広告、SNS、LP、CRMがバラバラに動いている状態では、顧客体験が一貫せず、機会損失を生み続けるからです。
私たちワンプロデュース株式会社は、Google広告認定代理店として累計15億円以上の運用実績を持ちますが、単なる代行屋ではありません。
「マーケティングの力で、すべての企業を利益体質にする」というミッションのもと、全体最適にコミットします。
全体設計とは、KGI(経営目標)から逆算し、誰に・いつ・どこで・何を伝え、どうやってLTV(顧客生涯価値)を高めるかを可視化するプロセスです。
インフレ時代の利益確保にはLTV改善が必須
2025年現在、企業を取り巻く環境は劇的に変化しました。
原材料費、人件費、物流費に加え、デジタル広告のクリック単価(CPC)や獲得単価(CPAやCAC)も上昇の一途をたどっています。
かつてのように「安く大量に集客して売る」モデルは崩壊しつつあります。
あらゆる調達コストが上がる中で利益を確保するには、LTV(顧客一人あたりの生涯利益)の改善が絶対条件です。
一度の購入で終わらせず、リピート購入やクロスセル、ファン化を促す仕組みを「最初から」設計に組み込む必要があります。
たとえ広告で赤字ギリギリの獲得であっても、その後のLTVで十分な利益回収ができる構造を作れるかどうかが、生き残る企業の分水嶺となります。
実務直結!「1枚の戦略マップ」を作る5ステップ
マーケティングの全体設計を成功させるには、複雑な理論よりも「実行可能な1枚の地図」が必要です。
多くの現場では、施策が複雑化しすぎて誰も全体像を把握できていないケースが散見されます。
私たちは、顧客心理の変容(カスタマージャーニー)と具体的な獲得施策(ファネル)を連動させた戦略マップの作成を推奨しています。
これにより、経営者から現場担当者までが同じゴールを共有し、迷いなく施策を実行できるようになります。
以下に、私たちが支援の現場で実際に用いている5つのステップを紹介します。
- 利益目標(KGI)からの逆算設計
まずは「売上」ではなく「利益」の目標を定めます。 そこから必要なLTV、許容できるCPA(獲得単価)、必要なリード数を逆算します。
漠然とした目標ではなく、経営数値に基づいたKPIを設定することで、投資対効果の判断基準を明確にします。 - ターゲットの解像度を高めるペルソナ策定
「30代女性」といった属性情報だけでなく、抱えている悩み、解決したい課題、普段接しているメディアなどのインサイトを深掘りします。
当社の支援では、実際の顧客へのインタビューやアンケート分析を通じて、机上の空論ではないリアルなペルソナを描き出します。 - 感情と行動を可視化するカスタマージャーニー
ペルソナが認知から比較検討、購入、そしてファン化に至るまでのプロセスを図式化します。
各フェーズで顧客がどのような感情を抱き、どのような障壁(ボトルネック)があるかを洗い出します。
ここでのポイントは、購入後の「ファン化」までを含めることです。 - チャネルとコンテンツの最適配置(マッピング)
ジャーニーの各段階に最適なチャネル(Google検索、Instagram、YouTube、LINEなど)と、伝えるべきメッセージを配置します。
例えば、認知はTikTokで広げ、検討はLPで深め、リピートはLINEで促すといった役割分担を明確にし、予算配分を最適化します。 - LTV最大化のためのCRM・リピート設計
新規獲得の動線だけでなく、購入後のフォローアップ体制を設計図に組み込みます。
ステップメールの内容、同梱物の設計、SNSでのコミュニティ化など、2回目以降の購入を自動的に促す仕組み(利益が出るモデル)を構築します。
LTVとROASを高める広告・SNS・LPの統合設計
戦略マップができたら、次は具体的な戦術への落とし込みです。
ここで重要なのは、広告、SNS、LPを個別の施策として捉えるのではなく、相互に連携させる「統合設計」です。
例えば、SNSで発信したコンテンツの反応が良いものを広告クリエイティブに転用したり、広告で集めたデータを元にLPの訴求内容を改善したりすることで、相乗効果が生まれます。
当社の支援先では、これらを統合的に管理することで、平均ROAS600%、最高ROAS5300%という高い成果を実現しています。
短期PL改善と中長期資産形成を繋ぐ三層構造
私たちはマーケティング施策を、時間軸の異なる3つの層で捉えています。
これにより、目先の売上を確保しながら、将来の安定的な収益基盤を作ることが可能です。
- 第一層:短期PL改善(刈り取り)
顕在層に向けたリスティング広告やリターゲティング広告、CVRの高いLP制作などにより、即効性のある売上を作ります。
まずはここでキャッシュフローを安定させ、投資余力を生み出します。 - 第二層:中期ブランド戦略(認知・信頼)
SNS(Instagram、YouTube、X)運用や動画コンテンツを通じて、潜在層へのアプローチと信頼構築を行います。
広告費をかけなくても指名検索が増える状態を目指し、CPAの高騰リスクをヘッジします。 - 第三層:長期資産形成(ファン化・LTV)
LINE公式アカウントやメルマガによるリストマーケティング、オウンドメディアの構築など、自社でコントロール可能な資産を積み上げます。 これが将来的に「広告に依存しない集客構造」の核となります。
「絵に描いた餅」で終わらせない実行体制の構築と内製化
どれほど優れた戦略マップがあっても、実行できなければ絵に描いた餅です。
しかし、すべてを外部の代理店に丸投げしていては、社内にノウハウが蓄積されず、いつまでもコストがかかり続けます。
特に中小・ベンチャー企業においては、マーケティング担当者の育成や組織化が大きな課題です。
私たちは「戦略→戦術→内製化」までをワンストップで支援し、最終的には貴社自身で運用できる体制づくりを目指します。
三方よしの精神に基づき、お客様を依存させるのではなく、自走できる力を提供することが誠実な支援だと考えています。
少数精鋭とAI活用で社内にノウハウを蓄積する
これからのマーケティング組織は、大量の人員を抱える必要はありません。
少数精鋭のチームとAIツールを組み合わせることで、高い生産性を実現できます。
- AIエージェントの活用による効率化
市場調査、データ分析、広告コピーの案出し、レポート作成など、AIに任せられる業務は徹底的に自動化します。
これにより、人間は「戦略立案」や「クリエイティブの意思決定」といった付加価値の高い業務に集中できます。 - 実践型研修によるスキル定着
座学だけでなく、実際の自社アカウントを使ったOJT形式の研修を行います。
広告運用やSNS運用の勘所を肌感覚で理解することで、担当者のスキルが飛躍的に向上します。 - インハウス化支援による利益率向上
将来的には外注費を削減し、その分をマーケティング予算や利益に回すことができます。
「利益が出るモデル構築」のために、組織のフェーズに合わせた最適な内製化ロードマップを提示します。
自社の現状に合わせた具体的な戦略マップを作成したい、LTVを高める全体設計について相談したいという経営者の方は、ぜひ一度オンライン無料相談をご利用ください。
また、当社のマーケティングノウハウを凝縮したサービス資料もご用意しています。貴社の利益体質への変革にお役立てください。