事業を始めたばかりの頃や、WEBマーケティングに慣れない間はWEBからの導線で中々商品が売れなかったという経験は誰しもが通る道ではないでしょうか?

WEBマーケティングの手法はたくさんありますが、最初はどこから取り掛かれば良いのでしょうか?
今回は、BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違いと即効性や費用対効果の観点でおすすめのマーケティング手法について丁寧に解説していきます。

この記事に書いてあること
  • BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違い
  • BtoB、BtoC別のおすすめマーケティング手法5選
  • 自社に合ったWEBマーケティング手法の見つけ方
松井達夢
執筆者

・ワンプロデュース株式会社 代表取締役
・慶應義塾大学環境情報学部にて4年間マーケティングゼミで研究
・新卒で株式会社Gunosyに入社し、5億円以上の広告出稿を担当
・スタートアップ企業のマーケティング支援を複数社行う

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違い

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの違いをまとめるとこのようになります。

BtoBマーケティングBtoCマーケティング
ターゲット組織、法人個人
単価高額低額
決裁者決裁者≠利用者決裁者=利用者
商品購入の動機合理的感情的
購入までのスピード遅い早い
商品販売数少ない多い

BtoBとBtoCは各項目でこれだけ異なりますから、最適な手法や訴求すべきポイントも異なります。

【BtoB、BtoC別】
低予算で可能なおすすめマーケティング手法5選

マーケティング手法はさまざまありますが、今回は低予算で実施可能なものや、即効性が高い、費用対効果が高いものをBtoB、BtoC別に厳選して5つずつマーケティング手法をご紹介していきます。

【BtoB】おすすめマーケティング手法5選

1.ホームページ、LP改善
(優先度★★★★★、予算10万〜)

ホームページやLPは商品購入の決め手となるページとなります。
LPはランディングページのことを指しており、広告を見た消費者が最初に見るページのことを指します。
広告などの認知拡大施策をやっても、ホームページやLPの成約率(CVR、コンバージョン率)が悪いとどんな施策の効果も落ちてしまいますので、最初に取り掛かるべき施策となります。
予算はLPであれば20万〜50万程度、ホームページであれば30万〜100万程度で依頼をすることが出来ます。

2.Web広告運用
(優先度★★★★☆、予算15万〜)

デジタル広告というのは、Googleなどの検索のときに出てくるリスティング広告やFacebookやInstagramなどのSNSで出てくる広告全般を指します。
紙媒体やテレビ広告と違うのは、直接ランディングページに飛ばす事が出来る点と、狙ったターゲットに絞って広告配信ができること、定量的な測定ができることが挙げられます。
ホームページやLPが改善できていれば、次に認知拡大をすべきですから、デジタル広告は有効な手段となります。
売上に直結する手法ですから、試したことがない場合は特におすすめの手法です。
運用工数と一定の知識が必要なため、広告代理店やフリーランスに依頼をするのがおすすめです。
LP作成とセットで広告運用を依頼をすると割引をしている広告代理店もあります。
予算は広告費と運用手数料の合計で月額15万円程度から依頼をすることができます。
弊社では無料相談を受け付けております。

3.テレアポ
(優先度★★★☆☆、予算0円〜)

テレアポはWEBマーケティングではありませんが、顧客のリスト獲得には効果的な手法です。
そもそもマーケティング予算が確保できない、いち早く売上を上げたいといった場合は有効な手段と言えるでしょう。
特に高単価商材を扱うBtoBの場合はマーケティング予算も多く必要となりますから、テレアポも効果的な手段となります。
自社でやる場合はもちろん予算はかかりません。

4.SEO
(優先度★★☆☆☆、予算月額10万〜)

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、Googleなどの検索順位を上げるための施策です。
ホームページの改善が出来ていても消費者に見てもらわなければ意味がないですから、広告と同じく検討すべき手法となります。
ユーザーがニーズを自覚している状態で訪問してくるため成約率が高い、広告費をかけなくて良いなどのメリットがありますが、結果の反映までに最低でも3ヶ月以上かかるため、すぐに売上が上がらないというデメリットがあります。
早く売上を上げていきたい場合は、Web広告やテレアポなどから試していきましょう。
余裕が出来てたらSEOにもチャレンジしていきましょう。
予算は月額15万〜40万程度で依頼ができます。

5.プレスリリース
(優先度★☆☆☆☆、予算0円〜)

プレスリリースとは、テレビ局や新聞・雑誌社、ニュースサイト運営社などのメディア(報道関係者)に対し、自社の新製品や新サービス、イベント開催などの最新の情報を提供することを指します。
プレスリリース配信サービスを利用してメディアに情報を提供します。
プレスリリース配信サービスの費用が配信一回あたり、0〜3万円程度かかりますが、メディアの目に留まり取材依頼が来る可能性があります。
メディアは忙しいため、メディア目線の効果的なプレスリリースを作成しないと見られないという実情もあり、プレスリリース作成はPR代理店に依頼をした方が効果的です。
また、商品の目新しさなどがない場合は配信しても効果が薄いというデメリットもあります。
売上に直結するわけでもないので、優先度は低いと言えるでしょう。
予算は配信費用が0〜3万円、プレスリリース作成費用5〜15万円程度となります。

【BtoC】おすすめマーケティング手法5選

1.ホームページ、LP改善
(優先度★★★★★、予算15万〜)

BtoCサービスの場合は、顧客に対して魅力的に情報を発信していく必要があります。
その中でも、商品の購入の検討をするホームページやLP(ランディングページ:広告後に遷移するページ)は重要度が非常に高いと言えるでしょう。
広告などの認知拡大施策をやっても、ホームページやLPの成約率(CVR、コンバージョン率)が悪ければどんな施策の効果も落ちてしまいますので、最初に取り掛かるべき施策と言えます。
予算はLPであれば15万〜50万程度、ホームページであれば30万〜100万程度で依頼をすることが出来ます。

2.Web広告運用
(優先度★★★★☆、予算15万〜)

ホームページやLPが改善できた後は、Web広告の配信がおすすめです。
特にBtoCサービスは単価が低く、多くの顧客に届ける必要性があるため、検索結果に対して広告配信を行うリスティング広告とSNS広告が有効です。
Web広告の運用は運用工数と一定の経験が必要なため、時間がかけられない、学ぶ時間がないという場合はWeb広告代理店に依頼をするのが一般的です。
予算は広告費と運用手数料の合計で月額15万円程度から依頼をすることができます。
弊社では無料相談を受け付けております。

3.SEO
(優先度★★★☆☆、予算月額10万〜)

検索順位を上げるSEOはサイトのCVR(コンバージョン率)を改善した後に取り組む手法として有効です。
ユーザーがニーズがある状態で訪問してくるため成約率が高い、広告費をかけなくて良いなどのメリットがありますが、結果の反映までに最短でも3ヶ月以上かかるため、すぐに売上を上がらないというデメリットがあります。
早く売上を上げていきたい場合は、Web広告を先に試しましょう。
Web広告の費用対効果が合わない場合は検討していくと良いでしょう。
予算は月額15万〜40万程度で依頼ができます。

4.コンテンツマーケティング
(優先度★★☆☆☆、予算月額10万〜)

コンテンツマーケティングとは、自社メディア(オウンドメディア)等で記事や資料などのコンテンツを提供し、集客を図るマーケティング手法を指します。
オウンドメディア運営やブログなどの発信を通じて、ユーザーの悩みや課題を解決するコンテンツを提供し、見込み顧客のリストを獲得したり、自社サイトにユーザーを集めます。
SEOと同様、即効性はありませんがコンテンツが資産化していき、信頼性の向上にも繋がり長期的に見て費用対効果の高い施策です。
予算は月額10万〜50万程度で依頼ができます。

5.MA:マーケティングオートメーション
(優先度★☆☆☆☆、予算0円〜)

MA(マーケティングオートメーション)とは、サイトに訪れた見込み顧客に対して興味関心に合わせたコミュニケーションを行うマーケティング手法のことを指します。
ユーザーのサイト上での動きに応じて情報を提供したり、メール送信や資料を送付するといったコミュニケーションをツール導入により自動化させることで成約数を最大化させることが出来ます。
ユーザーが問い合わせや資料請求などはするが、成約しないといった場合に有効な手法となります。
既に問い合わせ獲得が出来ている状態で初めて効果を発揮する手法ですので、優先順位は低いと言えるでしょう。
予算はツール費用が無料〜月額5400円程度となります。

自社に合ったWEBマーケティング手法の見つけ方

マーケティング手法は様々ありますが、最適な手法は自社、自分の状況に応じて変わってきます。
BtoB、BtoCともに共通して次のように考えていき、自社に最適な手法を見つけていきましょう。

  1. まず最初にやるべきはホームページ、LPのCVR改善
  2. 顧客の導線のうちどこで取りこぼしているのかを把握する
  3. 予算と売上を上げたい期間に応じて必要な施策を決める

最適なマーケティング手法は市場環境と自社の状況に応じて常に変化していくため広告代理店やマーケティング会社などへ相談すると良いでしょう。

WEBマーケティングは一度積み上げると、継続的に効果を発揮しますから、早めに取り組まれることをおすすめします。
今の自社の状況で最適なマーケティング手法を知りたい場合は、弊社で無料相談も受け付けています。
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