検索ボリュームの一覧からキーワードを選んでいるのに、成約につながる記事にならない。AI検索の広がりで、選び方の前提が変わっています。
本記事では、AIへの質問文から逆算してテーマを決める手順を解説します。
検索語と質問文の違い
検索窓に打ち込む言葉は、単語の組み合わせが中心でした。
一方、AIへの質問は文章になります。
- 検索語の例: 「AIO対策 費用」
- 質問文の例: 「社内に人が足りない状態でAIO対策を外注すると、何にいくらかかりますか」
質問文には、状況と条件が含まれます。
検索ボリュームの一覧には、こうした長い質問はほとんど出てきません。
質問文を集める方法
ツールで拾いにくい以上、社内にある質問を使います。
- 商談で聞かれた質問を書き出す: 営業に「毎回聞かれること」を挙げてもらいます。実際に検討している人の言葉なので、そのまま使えます。
- 問い合わせフォームの自由記述を読む: 送信前に書かれた文章は、質問文に近い形をしています。
- 既存顧客に導入前の不安を聞く: 契約後の面談で「決める前に何が気になったか」を尋ねます。
- Search Console の検索クエリを見る: 3語以上の長いクエリを抽出すると、質問に近いものが見つかります。
- AIに聞き返す: 自社の分野をAIに伝え、「導入検討者はどんな質問をするか」を挙げさせます。出てきた質問は、社内の実感と突き合わせて取捨します。
集めた質問の優先順位
すべてに答える必要はありません。
次の順で並べ替えてください。
- 受注に近いか: 検討段階の質問を優先します。「◯◯とは」より「◯◯を導入するときの注意点」のほうが受注に近い位置にあります。
- 自社が答えられるか: 一般論しか書けない質問は後回しにします。
- 既存記事で扱っていないか: すでに答えている質問は、新規に書かず既存記事に追記します。
何を残し何を捨てるかの判断軸は、SEO対策の優先順位の付け方も参考になります。
選ばないほうがよいキーワード
- 用語の定義だけで完結するもの: AIが要約して答えてしまうため、記事を訪れる理由が残りません。書くなら、定義に自社の判断を足してください。
- すでに自社が上位を取っているもの: 既存記事を更新するほうが、評価を分散させずに済みます。
- 自社の事業と関係が薄いもの: 流入は増えても問い合わせにつながりません。サイト全体のテーマもぼやけます。
1記事1質問の原則
集めた質問を1本の記事に詰め込むと、どれが答えなのか読み取りにくくなります。
1つの記事で1つの質問に答え、関連する質問は別記事にして内部リンクでつなぐ。
この形にすると、答えの箇所が特定しやすくなります。
つなぎ方は AIOのための内部リンク設計にまとめています。
質問が下書きのまま滞留しない進め方
質問を集めても、記事にならないまま溜まっていくことがあります。
書く工数が足りないためです。
どの質問に答えるかは社内が決め、その質問を下書きに変える作業はツールが担う。
この形にすると、集めた質問が順番に記事へ変わっていきます。
当社が開発・提供している AIO/SEO自動化ツール「AutoAIO」では、答えたい質問をキーワードとして登録するだけで下書きが用意されます。30日間の無料体験(クレジットカード登録不要)があります。
まとめ
AIO時代のキーワード選定は、単語の一覧ではなく質問文から始まります。
- 商談・問い合わせ・既存顧客から質問文を集める
- 受注に近く、自社が答えられる質問を優先する
- 用語の定義だけで終わる語は選ばない
- すでに上位を取っているテーマは、新規に書かず更新する
- 1記事1質問にして、関連は内部リンクでつなぐ
営業に、直近1か月で聞かれた質問を挙げてもらってください。
そのうち自社サイトに答えがない質問が、最初に書くテーマです。
よくある質問
Q1. 検索ボリュームは見なくてよいのですか?
見て構いません。
ただしそれだけで決めず、商談で実際に聞かれる質問と突き合わせてください。
Q2. ボリュームの小さい質問を扱う意味はありますか?
あります。
条件が具体的な質問ほど検討段階の人が使うため、件数が少なくても受注に近い位置にあります。
Q3. 「◯◯とは」の記事は書かないほうがよいですか?
定義だけで終わる書き方は避けてください。
定義に加えて、自社の判断や実務での扱い方を書けば、訪れる理由が残ります。
Q4. すでに上位を取っているテーマはどうすればよいですか?
新しい記事を作らず、既存記事に追記してください。
そのほうが、これまでに集まった評価を引き継げます。
Q5. 質問はどのくらいの頻度で集め直しますか?
月に1度、営業への確認を定例に入れると無理がありません。
サービス内容が変わったときは、その都度集め直してください。