検索順位では勝っているのに、AIに尋ねると競合ばかりが挙がる。順位の比較だけでは見えない差があります。
本記事では、他社と並べて比べるという観点に絞って、AI検索での見え方の調べ方を解説します。自社の露出を記録する手順そのものは AI回答の引用モニタリングの進め方で扱っています。
順位の比較で分からないこと
検索順位はページ単位の評価です。
一方、AIが企業を挙げるとき、参照しているのは1ページとは限りません。
自社サイトの記述、第三者サイトでの言及、比較記事での扱いなどが材料になります。
順位が高くても、その企業について語っている場所が少なければ、候補として挙がりにくくなります。
比較調査の手順
- 質問を決める: 実際に検討者が尋ねる形の文章にします。「◯◯とは」だけでなく、「◯◯を依頼できる会社は」「◯◯の費用はどのくらいか」といった検討段階の質問を含めます。
- 複数のAIに同じ質問を投げる: ChatGPT、Google の AI Mode、Perplexity など、参照の経路が違うものを並べます。1つのAIだけでは偏ります。経路の違いは GeminiとGoogle AI Modeへの対策で整理しています。
- 挙がった企業名を記録する: 何社挙がったか、自社が入っているか、何番目かを書き留めます。
- 根拠として示されたページを開く: 出典が示されている場合、そのページを実際に読みます。ここが最も情報量の多い工程です。
- 同じ条件で毎月繰り返す: 質問文を変えずに続けます。変えると、変化なのか条件差なのかが分かりません。
記録の形
表計算ソフトで、次の列を用意すると整理できます。
- 質問文/実施日/使用したAI
- 挙がった企業名(順番どおり)
- 自社の掲載有無
- 出典として示されたURL
- 気づいたこと
差が出ていたときに見る4点
競合が挙がって自社が挙がらない場合、次の順で確認します。
- その質問に答えるページが自社にあるか: そもそも該当する内容を公開していないケースが最も多くあります。
- 答えが読み取れる形か: ページはあっても、答えが記事の後半に埋もれていると抜き出されにくくなります。
- 第三者に言及されているか: 自社サイトにしか情報がない状態は、突き合わせる材料が足りません。
- 情報が古くなっていないか: 最終更新日が古いままのページは、鮮度を問う質問の材料になりにくくなります。
競合の出典ページの読み方
出典として示されたページを読むと、何が材料になったのかが分かります。
見るべきは、デザインではなく情報の並べ方です。
見出しの直後に答えがあるか、数値に出典と時点が添えられているか、対象が明記されているか。この3点を自社のページと比べてください。
やってはいけない使い方
- 競合の記事をそのまま真似る: 同じ内容を後から出しても、参照される理由になりません。
- 1回の結果で判断する: AIの回答は同じ質問でも揺れます。複数回・複数月で傾向を見てください。
- 競合を誹謗する内容を書く: 比較の情報としても信頼を落とします。
調べた不足をそのまま記事に変える
この調査で分かるのは、多くの場合「自社に足りていないテーマの一覧」です。
一覧が出たところで止まってしまうと、調査だけが続きます。
どのテーマから埋めるかは社内が決め、記事の形にする作業はツールが担う。
この流れにしておくと、調査結果が翌月の公開分に反映されます。
当社が開発・提供している AIO/SEO自動化ツール「AutoAIO」では、不足しているテーマをキーワードとして登録し、記事化まで進められます。30日間の無料体験(クレジットカード登録不要)があります。
まとめ
AI検索での競合比較は、順位表ではなく回答の記録で行います。
- 検討段階の質問を決める
- 参照経路の違う複数のAIに、同じ質問を投げる
- 挙がった企業名と出典URLを記録する
- 競合の出典ページを開き、情報の並べ方を比べる
- 質問文を変えずに毎月繰り返す
自社が候補に入りたい質問を1つ選び、3つのAIに投げてみてください。
挙がった企業と出典を見ると、次に着手する箇所が見えてきます。
よくある質問
Q1. 何社くらいを比較対象にすべきですか?
社数を先に決めず、AIが挙げた企業をそのまま記録してください。
自社が競合と考えていない企業が挙がることもあり、その事実自体が情報になります。
Q2. AIの回答が毎回変わります。どう扱えばよいですか?
1回の結果で判断せず、複数回・複数月の記録で傾向を見てください。
毎回挙がる企業と、たまに挙がる企業を分けて記録すると差が見えます。
Q3. 調査はどのくらいの頻度で行いますか?
月に1度で十分です。
頻度より、質問文を変えずに続けることが重要です。
Q4. 出典が示されない場合はどうしますか?
挙がった企業名だけを記録してください。
そのうえで、その企業名でウェブ検索し、どこで言及されているかを確認します。
Q5. 競合が挙がって自社が挙がらないとき、最初に何をしますか?
その質問に答えるページが自社にあるかを確認してください。
公開していないケースが最も多く、記事を直すより先に足りない内容を出す判断になります。