SNS広告のクリック率は悪くない。それでもLPに来た人がほとんど離脱していく。
本記事では、この状態の原因になりやすい「広告とLPのずれ」を、どう見つけてどう直すかを解説します。
クリックはされるのに離脱される理由
SNSを見ている人は、何かを探している状態ではありません。
流れてきた投稿の中に気になるものがあったから指を止めた、という受け身の状態です。
その状態でクリックした先が、いきなり売り込みの強いページだったり、広告で見た内容とトーンが違うページだったりすると、人は「思っていたものと違う」と感じて戻ります。
離脱の原因は、LPの出来の悪さではなく、広告で作った期待とLPの中身のずれであることが多いのです。
制作の担当が分かれていると起きやすい
広告のクリエイティブを作る人と、LPを作る人が別々の場合、この問題は起きやすくなります。
それぞれが自分の担当範囲で最適化するため、繋ぎ目に誰も責任を持っていない状態になります。
広告の管理画面とLPを、同じ画面に並べて見たことがあるか。
これが最初の確認です。
広告とLPを揃える手順
やることは単純です。
広告をクリックした人が最初に目にする画面に、広告で見たものと同じ要素を置きます。
- 言葉を揃える: 広告のコピーで使った言い回しを、LPの冒頭にそのまま置きます。似た意味の別の言葉に置き換えないでください。
- 見た目を揃える: 広告で使った画像や色調を、LPの上部でも使います。別の写真に差し替えると、同じ会社のページだと認識されにくくなります。
- 訴求ごとにLPを分ける: 複数の切り口で広告を出しているなら、切り口ごとにLPの冒頭を出し分けます。すべてを1枚で受けようとすると、どの広告ともずれます。
- 読み進める理由を置く: 冒頭で「あなたの悩みはこれですね」と言い当て、その答えがこの先にあることを示します。
確認は自分でクリックする
数値を見る前に、自分のスマートフォンで実際に広告をクリックしてください。
「あれ」と思う瞬間があれば、そこが読み手にとっての離脱ポイントです。
管理画面の数字より、この違和感のほうが早く原因にたどり着きます。
段階を分けたコンバージョン設計
SNSから来た人に、いきなり契約や問い合わせを求めるのは段差が大きすぎます。
資料請求、事例集のダウンロード、簡単な診断など、手前の行動を用意します。
この手前の行動には2つの効果があります。
1つは読み手の心理的な負担を下げること。もう1つは、広告の最適化に使えるデータが早く貯まることです。
- 手前の行動を計測する: ボタンクリックや資料請求を、成果地点として明確に定義します。
- 最終成果とつなげて見る: 手前の行動が増えても最終成果が増えていなければ、その先の導線に課題があります。
- 計測の設定を先に直す: 二重計測や未設定があると、判断の前提が崩れます。分析より先に確認してください。
離脱を減らすLPの構成
SNSから来た読み手に対しては、説得より先に共感を置きます。
「そうそう、それが困っている」と思ってもらえて初めて、その先の説明が読まれます。
順番としては、課題の言語化、解決の方向性、根拠、次の行動という並びになります。
根拠として置くものは、実際に確認できる事実に限ります。
確認できない数値を並べても、読み手は疑うだけです。
まとめ
SNS広告とLPの導線設計で効くのは、大がかりな改修ではなく繋ぎ目の調整です。
- 広告の言葉と見た目を、LPの冒頭にそのまま置く
- 訴求ごとにLPの冒頭を出し分ける
- 手前の行動を用意して、段差を小さくする
- 分析の前に、計測の設定が正しいかを確認する
まずは今出している広告を自分でクリックして、LPの1画面目を見てください。
広告で見た言葉がそこにないなら、直す場所はそこです。
よくある質問
Q1. 広告とLPがずれているかは、どう見分ければよいですか?
実際に自分で広告をクリックし、LPの1画面目を見てください。
広告で使われていた言葉や画像がその画面になければ、ずれています。
Q2. 訴求ごとにLPを分けるのは手間ではありませんか?
ページ全体を作り分ける必要はありません。
冒頭の見出しと画像だけを差し替える形でも効果があります。
Q3. 手前の行動を用意すると、最終的な成果は減りませんか?
段階を分けることで、すぐには決められない層を取りこぼさずに済みます。
ただし、手前の行動だけを指標にすると実態を見誤るため、最終成果と並べて見てください。
Q4. LPのデザインを刷新すれば解決しますか?
デザインより先に、広告とのメッセージのずれを直すほうが効果が出やすい傾向があります。
見た目を変えても、期待とのずれが残っていれば離脱は続きます。
Q5. 計測の設定は何から確認すべきですか?
成果地点の定義が実際の商談プロセスと合っているか、タグが二重に発火していないかの2点です。
ここが崩れていると、その先の分析はすべて前提を誤ります。

